2018-08-11

最近読んだ本:数論関連

専門以外の本ばかり紹介したので、研究分野と関係する一般書も推薦させてください。初版2015年のものですが、『ラマヌジャンζの衝撃』


はとても良かったです。いま本棚の一番目立つところに飾っています。黒川先生は数論、特にζ関数の大家で、リーマン予想やリーマンその人については全て黒川先生の著作から学びました。手元にあるものだけでも






があります。現代の矢野健太郎先生のごとく精力的に啓蒙書を著されているので興味のある方は是非読んでみてください。大学生、意欲的な高校生でも読めるはずです。専門書は

 

がお薦めです。私は古い単行本で勉強しましたが人気なので最近はペーパーバックでも読めるみたいです。丁寧に解説されているで数学科でなくても読み進められるはずです。人類の叡智が詰まった素晴らしい教科書です。これを読破できたら世界中どこへ行ってもやっていけます。場所によっては神と崇め奉られるかも?!

私にとっての神はやはり上記のラマヌジャンとガウスです。


『ガウスの数学日記』はガウスを知る決定版です。この本も本棚の目立つところに飾ってます。ラマヌジャンは神の啓示によって研究していたらしいですが、ガウスはどのように研究していたのだろうと想像することがあります。一度リーマン予想について考えていた時に夢でガウスに会ったときは感激しました。もちろん夢です。行ったことのないゲッティンゲンでしたが、何故かそこがゲッティンゲンだとすぐに分かりました。本の読み過ぎによる幻覚でしょうね。いつか現地でガウスの銅像を生で見てみたいです。数論関係では加藤和也先生の本はどれも傑作です。



まだ読んでない人は今すぐ読みましょう!理系文系関係なく楽しめるはずですよ。関連して最近復刊した『美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論 』


も良かったです。美意識というか感性というか子供のころの純粋な気持ちだけで研究できたら理想ですが、現実的には難しいですね。(少なくとも私にはムリです。)専門的なことに興味ある人は『フェルマーの最終定理・佐藤‐テイト予想解決への道 』


にも挑戦してみてください。私も物理の研究に活かせないかと思いつつたまに手にしています。

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