2018-08-10

最近読んだ本:古代史、選挙、満洲、震災、駒苫、テニス

宝賀寿男先生の精力的な研究成果が最近続々と刊行されています。青垣出版という独自の出版社から出ているようですが、とても読みごたえがあります。いろいろありますが自分の名前のルーツについて調査したものを読んでいます。


アベさんは昔からいたようで全国各地に分布しています。ルーツと言ってもどこまでさかのぼるかによりますがアベ氏の祖は、第八代孝元天皇の第一皇子、大彦命(おおひこのみこと、古事記では大毘古命)と言われています。大彦命は四道将軍の一人として北陸に派遣されたそうです。

古代史・考古学つながりで、藤森栄一先生の『心の灯―考古学への情熱』
 

を手にしました。在野の考古学者の心意気が感じられ感動しました。いまでもこういう人物は野に隠れているのでしょうか。是非どこかでお会いしたいです。代表作『古道―古代日本人がたどったかもしかみちをさぐる』


もお勧めです。信州の山々になじみのある方には楽しい作品です。

ガラッと変わりますが、『黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い』は面白かったというか、考えさせられました。


私はいつもドクター中松、マック赤坂を(本気で)応援していましたが、なかなか当選しないですねえ。中松先生はもうお歳なので御引退でしょうが、一度、妻にもドクターに入れてもらって家庭内で組織票を組みましたが結局ダメで、それ以来は呆れられて自分だけで応援しています。2人はいつも泡沫候補扱いでしたが、当選すれば個人でも何かやってくれたハズです。政治について「個人では何もできないという人がいるが、じゃあそういう人は、個人で何かやったことあるのか!」とアントニオ猪木が自伝


で書いていましたが、政治の世界でも人を動かすのは個人の強い思いだと思います。いまの立候補者の中にマック赤坂やドクター中松を超える情熱のある人は一体どれぐらいいるのでしょうか?一有権者の直感ではとても少ないように感じます。もちろんどうしようもない候補者もいるでしょうが、そんなのは見ればわかるでしょう。立候補の敷居を無くして、出たい人が出て、言いたいことを言いそれをメディアが選別せずに公開する。そうすることで世論も政治に関心を持つようになるのではないでしょうか。政治は国民のもの、国民主権ですよね。最近では、青山繁晴さんに期待してます!


『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』もとてもしっかり取材されていて読みごたえがありました。満州のことについてはあまり知られていないので、これからもこのような歴史書が刊行されて欲しいです。


『魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─』、一気に読みました。科学的には理解できない現象を丁寧に聞き取った貴重な体験談です。若いときはおそらく読まなかったでしょうが、子供も10歳を超えたいまではそれぞれの体験に嘘はないことを確信します。科学的にわからないことは分からないと放っておくのが正しい態度ではないでしょうか。義理の母も興味を持ったみたいで知り合いに紹介すると言っていました。


今甲子園真っ盛り。私も高校球児だったので毎年この時期になるとあのころを思い出して元気をもらっています。Number Webで中村計さんの記事はいつも興味深く読んでいます。同年代なので問題意識が共通しているのもありますが、取材をしっかりこなしているので説得力があり、これまでの高校野球の記事とは一線を画していて新鮮です。駒苫の香田監督を長年取材した『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』もとてもよかったです。香田監督が苫駒時代のすべてを赤裸々に語ってくれた奇跡のような記録です。

最後にスポーツつながりでまだ現役ですが既に伝説的プレーヤーのフェデラーの伝記。


スポーツライターが書いているので、引退後のサンプラスやアガシ



の独白のようなインパクトはありませんが、スポーツエリートがどのように育つのかわかり面白かったです。3冊とも口語調の読みやすい英語なのでテニスに興味のある大卒の方には是非原文で読んでもらいたいです。

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