2020-07-17

小型二輪(AT限定)免許取得あるいは一本橋克服法

家に籠っていても諸々進展がないので原付2種(125ccスクーター)の免許を取ることにしました。教習所に行くのは1994年以来なんと26年ぶりです。思い立った先月6/23に近所の教習所に行って早速手続しました。最安値で71,100円。(追記:その後、明細を確認したところキャッシュレス還元5%で3,555円割引されていました。)新型ウイルスの影響で教習所が再開したばかりのため予約がなかなか取れず実際の教習は先週の7/6から始まりました。空き時間にせっせと6日通って今日7/17に何とか検定を終了し、その足で(というか自転車で)府中まで行って免許の追加(併記)をすることが出来ました。ふぅ~。

当初は125㏄といっても昔乗ったことのある50㏄の単車と変わらないだろうと軽く考えていましたが、一段階を終了した時点で一本橋(直線狭路、平均台とも言う)の課題の成功率が半分ぐらいだったので不安で仕方ありませんでした。というのも、卒業検定では一本橋で脱輪すると即アウト、もしアウトになったら検定のやり直しに1万円はかかるとのことでかなりプレッシャーになりました。さすがにそれだけは避けなければと、ネットで色々と調べたり教官にコツを教わって二段階の「みきわめ」ではようやく5回やって全て成功できるようになり、本番では自信を持って臨むことができました。これから原付2種の免許を取得する方の参考になるかもしれないので忘れないうちに個人的な一本橋克服法を紹介します。

まず一本橋の課題とは幅30cm長さ15m高さ5cmの平均台の上を2輪車で渡り切ることです。小型二輪の場合は5秒以上(普通、大型の場合はそれぞれ7秒以上、10秒以上)かけて渡らなければなりません。


最初の教習では教官がストップウォッチを持ってはいどうぞと言うものだから当然ゆっくり入らないといけないと思い段差に進入するとすぐにぶらついてしまい自転車のようにうまく車体を扱えずそのままあえなく脱輪というのが3回に2回起こりました。一段階の教習ではまわりに小型二輪の方がおらず、中型や大型のマニュアル車(MT車)の運転を見ていたため同じようにするとどうしても落ちてしまいます。教官からはもっと助走からスピードを出して車体を安定させるといいとアドバイスをもらったのですがなかなか実行できませんでした。ふらつかないように意識すると返って目線が下になりさらにふらつくという悪循環です。自転車では低速でバランスを取るのは苦手ではないのにバイクでは思うようにいきません。

これまで自転車ばかりに乗っていたのでスクーターの特性が全く分かっていませんでした。スクーターでの低速走行・バランスが難しい理由は主に次の3点です。

1.車輪が小いためハンドル操作で車体を安定させるジャイロ効果が効き辛い。
2.アクセルとブレーキのバランスを取って低速走行する必要があるが、短く狭い場所だとなかなかその感覚をつかめない。
3.スクーターではニーグリップができないため下半身を使って車体を安定させることが難しい。

1.について。一本橋克服法としてハンドル左右に揺らして車体を安定させることが指摘されますが、車輪の小さいAT車ではこの方法はあまり効果的ではありません。実際何度か試してみましたが一度バランスを崩してしまうとハンドル操作でバランスを保つのは至難の業です。私にはとても検定では実践できないテクニックに感じました。

2.について。MT車だとローギアに入れて低速で安定走行できるはずですが、AT車ではローギアに入れる感じで走ることはなかなかできません。クランクやS字カーブのようにアクセルと左ブレーキの融合で安定させられるといいのですが、平均台に乗ってすぐにそのような余裕はなかなか持てませんでした。初めの段差を越えた時点ですでに少し減速してしまっているのでそこからさらにブレーキを意識してしまうと後はふらつくのみです。

ということで、一本橋ではとにかくアクセルを意識してアクセルワークで車体を安定させることに集中させることがポイントです。他の二輪車とは違い小型二輪AT車の場合は一本橋の課題を段差を渡ってもふらつかない運転の練習と切り替えて、スーッと渡り切ることが大事になります。(この切り替えについては二輪車全般を受け持っている教官は教えてくれないので自分で体感するしかありません。)

ただ、そう意識しても体が硬くなって揺れてしまうことがあります。上記3.にあるようにAT車の場合下半身を使って車体を安定させることが難しいためです。その克服法として教官の一人が教えてくれたのがステップ荷重という技術です。足を内股にして意識的に踵に体重をかけると車体が安定するとのことです。私の場合は踵と母趾球に体重をかけるイメージで乗ると車体が安定しました。

スタート時点からステップ荷重を意識すると自然と背筋も伸びて姿勢よく発車することが出来ます。あとは、前方(一本橋の終端)を見続けて勢いよく発進、絶対渡り切るという気持ちで臨めば大丈夫なはずです。繰り返し練習していると途中からステップ荷重を意識しなくても渡れるようになりました。渡り切れるようになれば検定は安心です。余裕があれば渡り切る直前にスピードを落としてタイムを稼ぐと良いと思います。ただ、他の課題がクリアできていれば無理してスピードを落とすリスクを負う必要はありません。

最後に参考になったサイト紹介します。


追記(2021/8/18): ブログを書いた時には無かった動画を見つけました。これから教習所通う人は参考にして下さい。



教官の運転はさすがです!! ハンドル・バランスってそういうことだったのか~~。でも、実際に教習所でやろうとすると上手くいかなかったんだけどなぁ。免許取得から1年以上経ったので中型ATにチャレンジするか迷ってます。(街乗りだと特に必要ないんだけど。)

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