2018年8月5日

尾瀬 1泊2日ハイキング

去年の至仏山日帰り登山の際に尾瀬の素晴らしさに感動したので、今年は妻と次女を連れて一泊二日で尾瀬を満喫しました。長女が合宿で留守だったので4歳の次女と3人で初めて山小屋に泊りました。山小屋だと帰りのバスの時間を気にしなくていいし、朝ものんびりできるので時間を有効活用できていいですね。また尾瀬に詳しい山小屋の人から色々と話を聞けたのはとても貴重な体験でした。東電小屋には神崎さんという尾瀬にとても詳しい方がいらっしゃって夜の解説は本当に素晴らしかったです。子供のペースが読めなかったため宿の到着が一時間半ほど遅れてしまいましたが、快く迎えてくださりホッとしました。携帯電話は圏外なので連絡の取りようがなく東電小屋のスタッフにはご迷惑をおかけしました。

大清水
当初は以前来た鳩待峠から入って東電小屋に行き、尾瀬ヶ原を散策して帰りも鳩待峠から戻る予定でしたが、尾瀬に詳しいテニス仲間が「大清水から入って尾瀬沼を反時計回りに周回して見晴から尾瀬ヶ原に入り東電小屋に行くのがいいですよ。帰りは鳩待峠から戻ればベストです。」と教えてくれたので、そのルートにしてみました。一日目は長女を夏期合宿の集合場所に朝7時40分に送っていかなければならなかったため、大清水に着いたのは11時前でした。スケジュールが合えば戸倉駐車場に停めて、バスで大清水に行こうかと考えましたが、バスの本数が多くないのでマイカーの方は直接大清水に入って帰りはバスで大清水に行くのがお勧めです。行きはできるだけ早く登山口に入る方が安心です。11時に大清水からエコカーに乗り一ノ瀬へ。乗客は我々三人だけだったので、運転手の高橋さんに旧道の沼田街道のことや尾瀬の歴史についていろいろと教えてもらいました。この辺の道は江戸時代初期に真田家によって整備がすすめられたそうです。一ノ瀬到着後、東電小屋に泊るんですよと伝えたところ、高橋さんが東電小屋には神崎さんという今尾瀬のことを一番よく知っている方がいるので是非話を聞いてくださいと教えてくれましたが、確かにその通りの素晴らしいレクチャーを食後にしてくださいました。東電小屋に宿泊される方は必聴です!


一ノ瀬
尾瀬沼まで登りです
一ノ瀬から尾瀬沼までの登りを乗り越えれば後は楽しいハイキングです。子供は初登山だったので心配でしたが無事登ってくれました。尾瀬沼についてから炎天下のもとで歩くことが多くなったので、さすがにのぼせたのか尾瀬沼ビジターセンターに着く手前で鼻血が出てしまいその後は鼻にティッシュを詰めて歩いてもらいました。その日は猛暑のため尾瀬でも気温が30度近くあったそうで、子供は水場で濡らしたタオルを首にあてながら歩きました。ビジターセンターから沼尻までは素晴らしい景色で楽しいトレッキングでした。

尾瀬沼が見えてきました
燧ケ岳を望みながら尾瀬沼を周回




見晴らしで一休み
沼尻からは途中山道になったりして子供にはちょっと大変でしたが、16時の山小屋到着をあきらめてからはのんびりと子供のペースで進みました。見晴で一休み。日もだいぶ傾いてきたので暑さもピークを過ぎました。鼻血も止まったようで子供も元気になり安心しました。見晴らしから東電小屋までは尾瀬ヶ原を満喫しました。燧ケ岳を振り返るとまた素晴らしい風景。同じような写真を何枚も撮ってしまいました。山小屋に着いたのは17時半過ぎでした。何とか食事に間に合ってよかったです。神崎さんの話を聞いてから、天体観測、平家蛍を探しに小屋の外へ。蛍は一匹だけ見れました。満天の星空で、接近中の火星、人工衛星、流れ星など観測できました。

見晴らしから尾瀬ヶ原へ
燧ケ岳を振り返る

早朝の燧ケ岳
部屋からソーラーパネル発見!
当初の計画では翌朝自分だけ4時前に起きて燧ケ岳を登ろうと考えていましたが、初めての山小屋だし妻と子供二人を置いておくとやはり不安なので前日に計画変更しました。なので、朝はのんびりと3人で朝食。朝食中に白虹(霧虹)が出ているというので、記念写真。神崎さんが運が良ければ見れますよと言っていた通りで驚きました。条件が良ければもっとはっきり見れたかもしれません。二日目は東電小屋から鳩待峠に行くだけなので前日に比べれば楽ちんです。昨日お願いしていた大人2人分のお弁当を受け取って、7時過ぎに出発。本当に短い間でしたが山小屋のスタッフの皆様、特に支配人の神崎さんには大変お世話になりました。繰り返しになりますが、食後にしてくれた尾瀬の自然、歴史についてのレクチャーは圧巻でした。深い知識に裏打ちされた穏やかな語り口、知り合いの西宮のおじさんとそっくりなのでとても親近感がわきました。(私も神戸出身ですが関東生活が長いので神崎さんのようには話せません。)スタッフの方や宿泊者との会話にも何気ない心遣い、バランス感覚が感じられとても居心地が良かったです。尾瀬に携わって30年になるとのことですが、これからも元気に尾瀬の魅力を広く伝えてください!また機会がありましたら東電小屋にお世話になります。

うっすらと白虹発見!
二日目の散策開始



強力の方を後ろから隠し撮り

なんだか東電小屋の宣伝文のようになってしまいましたが、初めての山小屋体験でとても印象深かったです。二日目も炎天下の中、東電小屋から山の鼻まで尾瀬ヶ原を散策。遮るものがないので夏は帽子必須です。途中、強力の方3人とすれ違いました。話には聞いていましたが、間近で見ると大変な重労働です。ヘリコプター出すよりは安上がりだから成り立つ仕事だと思いますが、割が合わないかも。(割とか考えていたら多分できないでしょうね。)以前登った至仏山を目の前に望みながら山の鼻に到着。ここでお弁当を半分食べたりビジターセンターを見学したりしました。至仏山の途中から木が生えていないのは蛇紋岩という岩石が隆起した山だからだそうです。ビジターセンターの小熊の剥製の裏側に、鳥のカードとその声を再生できる装置がありとてもよかったです。山の鼻から鳩待峠までは森の中を通るのでだいぶ涼しくなりました。最後の登りを頑張って無事お昼前に鳩待峠到着。11時50分のバスで戸倉のバス停まで送ってもらい。12時43分のバスで大清水まで。30分ぐらい待ちました。バスが48分ぐらいまで来なかったので不安になりましたが、どうやら遠くから大清水までいく路線バスのため終点一つ手前の戸倉には時間通りには来ないようです。戸倉と大清水のピストンバスだと思っていたので5分経っても来ないのにすこし焦りました。無事、大清水まで送ってもらいマイカーで帰宅。途中、道の駅かたしなに寄って足湯に浸かってきました。新しい道の駅のようでおしゃれなレストラン、うどん屋さんがあり混雑していました。その後、関越で大泉まで。途中、渋滞に巻き込まれましたが、ラジオで甲子園直前番組をやっていて、あの報徳で優勝投手の金村義明とものまね芸人松村邦洋という私にとってラジオ界のツートップが出演していて楽しく聞けたので良かったです。妻と子供は後部座席で熟睡していました。

燧ケ岳遠景
一路、山の鼻へ


逆さ燧
至仏山が近づいてきた
鳩待峠まであと少し
戸倉のバス停到着、いや~よく頑張りました!
行程など詳しくはこちらにも記録しています。

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