2019年3月25日

小学校卒業おめでとう!

今日は長女の小学校の卒業式でした。去年の11月に植えたチューリップも花を咲かせ、春本番です。


天気も良く、卒業式日和でした。保護者として初めて卒業式に参加しましたが、なんだか気楽ですね。PTAの学級代表としての役目も無事に終えることができたのでひと段落つきました。

2019年3月21日

2016年夏の北岳日帰り登山

この年の夏は毎週のように遠征登山をしていて今度は初めて南アルプス行ってみようと地図を購入。初心者はまず甲斐駒ケ岳からかなと考えていました。疲れからかいつもより1時間遅く3時起床。芦安駐車場には5時過ぎ到着、5時半の乗り合いタクシーになんとか乗れました。乗車時は駒ヶ岳に行くつもりでしたが北岳のほうが近いし、間ノ岳にも寄れる可能性もありそうなので北沢峠まで足を伸ばさず広河原で降りることに。


計画不足のため大樺沢ルートの途中、崩壊地の迂回部で道をまちがえ30分以上時間ロス。急いで二俣に向うも、ここで道なりに右俣ルートにはいってしまいそれに気づかず2時間ほどひたすら急坂を登り、訳が分からず小太郎尾根分岐に。




ようやく左俣ルートではないことに気づき、仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳らしき山容が望めることを確認。肩ノ小屋まで尾根伝いに素晴らしい景色を楽しみつつも、間ノ岳は時間的に無理そうなので自分の無計画を反省しました。



2019年3月20日

NTTひかり電話ルータの取替、故障ではなかったかも?!

最近子供がスマホ(iPhone7)を購入し家でネットを見るようになりました。そのせいかわかりませんが、家のWiFiがつながりにくくなり、たまにルータを再起動して対応していましたが、3/18とうとうWiFiがダメになりました。自分のPCでは接続との表示が出るものの何故かグーグル関連のサービス(gmail, google calendar, blogger, youtube)だけがつながるというおかしな状態になりました。それ以外のページにアクセスすると"DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN"のエラーになり表示されません。ネットで調べたくてもつながらないのだからどうしようもありません。PCのDNS設定を修復して強引に表示させようとしましたがダメでした。少し調べたところ大きめの所ではfacebookはOKでしたが、amazon, twitter, rakutenすべてダメでした。

現代社会で今一番困るのはネットがつながらないという現象ではないでしょうか。私の場合は自宅で作業することが多く様々なことをネット経由で行っているのでネットが使えないと日常生活に支障が出ます。NTTひかり電話のルータ(GV-ONU PR-400MI)を見てみるとアラームランプ(赤)が点灯していました。どうやらルータが故障しているようなので3/19の朝いち(9時)でNTT東日本のお問い合わせ先(0120-000113)に電話しました。アラームランプは接続が原因のため電源コードを一度抜いて(数分待ってから)再接続すると直ることもあるらしいので試してみましたが、やはり再びアラームが点灯したため、新しいルータを送ってもらうことになりました。今日中に届くそうですが新しく設定するまでは、電話・ネットともに不通になるとのことです。オペレータの対応は親切で以前よりだいぶ良くなった印象ですが、やはりめんどくさいなあと感じてしまいます。何故めんどくさいと思うのか考えてみると、
  1. 毎月7000円以上支払っているのだからネットはつながるのが当然でしょうという意識。
  2. 水道・ガスのようなライフラインなのにルータが届いてもプロバイダ再設定など慣れない作業をしなければならないという負担感。
  3. 再設定してもまた繋がらなかったらどうしようという心理的不安。
があります。ルータの設定は5年に1回ぐらいしか作業することがないのでそのことからくる不安が大きいです。年に一回程度やっていて成功体験が多ければ問題ないのでしょうけど。(プロバイダの再設定ってどうやるんでしたっけ?説明書があるそうなのでそれを参考にします。)すこし大げさですが、対応策として次のように考えれば負担感もなくなりそうです。
  1. ルータ不具合で繋がらなかった時はルータを(無料で)変更できるチャンスだととらえる。
  2. お問い合わせ先のオペレータとの会話、配送されるスタッフへのあいさつ、旧機種を(着払いで)返送するときの手続きなど取替作業に関わる人たちとの交流を楽しむ。
2.は強引な気がしますが、いつもPCに張り付いて作業していてあまり人と関わることがないので貴重な機会だと思って楽しみたいと思います。夕方には届くそうなのでそれまで最近ほったらかしにしていることなどをやりつつ待機します。ネットがないとはかどるかも?!

2019年3月17日

2017年正月の六甲山縦走、グラパレ再訪ほか

正月休みに義理の両親と妻・子供がハワイに行くというので夜8時に羽田まで送って行って、その足というか車で須磨浦公園の駐車場を目指しました。途中、刈谷PAで休憩。正月4日から平日料金になるので0時以降に駐車するよう、あまり行く機会のない桂川、吹田、京橋SA,PAにも寄ってみました。午前2時過ぎに到着、仮眠を取って4時半ごろに出発、馬の背過ぎてもまだ暗かったです。



先生の趣味か(神戸市立)高羽小学校では遠足は常に山登りで2年ぐらいかけて六甲山を縦走させられました。当時、家が昔の外大があったさらに上にあったため今思えば登下校がすでに登山気味で、遠足の行先としては面白くないものでしたが達成時に「小学生が六甲全山縦走」と地元の記事に載ったのでそういうのがあるんや~と思っていました。この歳になってようやく登山の面白さが分かってきたので当時の先生方にいまさらながら感謝です。正月に雪のない山はあまりないのではるばる東京から戻ってきました!





市街地コースなど複雑なルートをしっかり頭に叩き込んで当日は標識を目印にして地図はほとんど出さずに完走できました。昔は運動靴だったので登山靴ではなくテニスシューズで行ったら足の爪を痛めてしまいました。やっぱり履きなれた靴のほうがよかったです。日没前には宝塚の温泉に入ることができましたが、後半の林道から足が痛くて、宝塚どこ~状態でした。

帰りは懐かしい阪急電車にのり阪急六甲で降り六甲道まで散歩。久しぶりに八幡神社を通りました。駅前でお好み焼きを食べて、さらに三宮に移動してから〆のラーメンを食べて須磨浦公園に戻りました。六甲道と三宮で小学校の同級生がやっているというお店2軒に寄ってみましたが残念ながら正月休みでした。気になっていた駐車料金は、無事、平日最大料金(1200円)で済みました。

2016年夏の家族旅行、上高地・乗鞍

9歳と2歳9か月の娘、妻との家族旅行で初めて上高地へ。7/29金曜の夕方都内出発、途中のSAで夕食を取ってからルートイン安曇野豊科駅南に宿泊。安曇野は初めてでしたが、街道沿いにお店も多く住みやすそうでした。翌朝、沢渡へ移動しバスで上高地バスターミナルへ。河童橋から明神橋、明神池をまわるルートを散策。途中で雨になりましたが楽しい散策でした。





2019年3月16日

An analysis of recent statement by the Japanese government on the ILC project

Recently, on March 7, Japan made an official statement on a long-pending issue of hosting the International Linear Collider (ILC) in Iwate prefecture. The statement is, however, very ambiguous and may have brought about some confusions among those concerned with the ILC project domestically and internationally as well. Basically, the Japanese government says that it is interested in the ILC project but has no intentions to host the ILC yet. The government representative also says that Japan is ready to continue the international discussion on the ILC project. For those who have expected a conclusive decision from the Japanese side, these statements are disappointing with an impression of lack of leadership by the Japanese government. Indeed, there are many reports in such a tone.

Japanese government punts on decision to host the International Linear Collider (Science, March 7, 2019)
Plans for world's next major collider stuck in limbo (Nature, March 7, 2019)
Japan puts plans for the world's next big particle collider on hold (Science News, March 7, 2019)
Disappointment as Japan fails to commit to hosting the International Linear Collider (Physics World, March 7, 2019)
Japan defers ILC decision (Symmetry, March 7, 2019)

It is understandable that oversea media respond negatively, given that the deadline of the statement has been postponed. Note that last December the Science Council of Japan (SCJ), a special organization under the cabinet office, reported that due to financial obscurity and other circumstantial situations (such as lack of communication among researchers) the SCJ is not fully convinced to support the ILC program in Japan, although it admits the scientific significance of the ILC. In response to this negative opinion, the European representatives of the ILC project decided to postponed the due date from the end of last year to March 7, 2019.

At the end of last year I felt that SCJ's report was somewhat reasonable because of the followings.
  1. Japan is an earthquake country and we are still in a way of recovering from the Tohoku earthquake and tsunami disaster on March 11, 2011. Thus, financially it may be difficult to get public and political supports for the ILC which allegedly costs 800 billion yen (over 7 billion US dollar) in total.
  2. An international experimental project such as ILC should be constructed in a stable continent with little risk of earthquakes and should be hosted by a relatively rich country. In the current situation China or India would be the best choice.
  3. The reason why Iwate prefecture in Tohoku region was chosen as a proposed site (or why Saga prefecture was not selected) was not clear at least for me. Some people speculate that it is related to the financially demanding decommissioning process of the Fukushima nuclear power plant.
  4. The very situation that Japan is asked by other countries to host the ILC is not a good sign to convince the public to support the project. If Japan has unique technologies to build the ILC and takes an initiative to lead the project with international cooperation, then the public would be eager to support the ILC project but the situation is different.
Since the SCJ is an organization under the government, I have speculated that the Japanese government might well deny the ILC project. But on a day before March 7, I have come to know via the Japanese media that the government has not decided anything yet. Personally, I found this news perplexed because it is impolite not to say anything decisive, having kept the European representatives so long time. I was and am still afraid that the international ILC representatives are getting fed up with the ambiguous responses from the Japanese government and eventually withdraw the ILC plan from Japan, meaning that Japan may lose trust in international academia. I guess this is the worst scenario I could think of for the future of the Japanese particle-physics community. Thus I urge the Japanese government to make a final decision on whether it hosts the ILC or not as soon as possible.

2019年3月10日

ILC誘致検討へ 政府見解への反応まとめ

3月7日にあったILC(国際リニアコライダー)誘致について「関心を持って議論を継続する」との政府の見解表明をうけて、その反応をまとめてみました。先日のエントリーでも紹介したように、私は誘致断念に傾いていたであろう政府としては精一杯の対応をしたのではないかと評価しましたが、このまま問題を先送りしていては国際協力は見込めないだろうし最悪誘致も頓挫するのではとの危機感を抱いています。せっかく政界・財界から力強い支援を得たのだから学界内で足の引っ張り合いをせずに早くまとまってくれよというのが率直な感想です。

中立的な記事が多い中、推進派寄りの記事が産経新聞から配信されていました。

「ILCの議論、前に進んでいる」 文科省局長会見(産経新聞 3/7付)
ILC誘致表明に至らず(文科省担当局長が政府見解)[胆江日日新聞 ILCニュース 3/8付]
「積極的対応してほしかった」「うれしさ半分、悲しさ半分」(奥州市民、思い複雑)[胆江日日新聞 ILCニュース 3/8付]
文科省見解、受け止め「前向き」(達増岩手県知事ら)[胆江日日新聞 ILCニュース 3/8付]
前進? 現状維持? 後退?(判断迷う文科省見解)[胆江日日新聞 ILCニュース 3/8付]
誘致表明に至らず 文科省担当局長が政府見解 学術会議の所見を重視 正式プロセスで議論を 研究者サイド「残念」の声も 実現へ現実的な対応継続(ILC)[胆江日日新聞 PICKUP  3/8付]
<ILC>誘致結論先送り 文科省表明に至らず、検討継続(河北新報 3/8付)
<ILC>岩手県南、玉虫色の見解に困惑(河北新報 3/8付)
<ILC>「誘致へ働き掛け強める」「実現に一つ進んだ」関係者、今後の進展に期待(河北新報 3/8付)

などがあります。個人的に注目している胆江日日新聞はやはり良質な記事を掲載しています。河北新報もそうですが、地元の地方紙だけにILC誘致への関心が高く記事の内容に大手メディアには無い熱意を感じます。胆江日日新聞では引き続き3/9付でも関連記事を配信しています。

前向きな受け止め歓迎(ILC研究者側会見受け、小沢市長らコメント)[胆江日日新聞 ILCニュース 3/9付]
ILC誘致「継続」も関門多く(他分野の理解どう得る)[胆江日日新聞 ILCニュース 3/9付]

今後の流れ


ずべての記事(有料記事は除く)に目を通しましたが、今後のスケジュール感が分かりづらかったので以下にまとめてみます。

  1. 今月が締め切りとなっている日本学術会議が策定する「大型施設計画・大規模研究計画に関するマスタープラン」へILC推進派の研究者(素粒子実験物理学者)が応募。
  2. 今年10月に学術会議がマスタープランの候補プロジェクトの選定を行う。(そこでILCが候補に入らなければ誘致は断念せざるを得ないでしょう。)
  3. 最終的な学術会議マスタープランの策定は2020年の2月ごろの予定。
  4. さらに次期欧州素粒子戦略の策定が2020年5月ごろなっているそうです。

政府としては 2, 3, 4の研究者コミュニティーの議論を踏まえて対応するとのことです。このことについては、柴山文部科学大臣が会見で明言しています。(平成31年3月8日の会見の2:38以降をご覧ください。)

2019年3月7日

ILC誘致へ一歩前進、早期実現へ向け政府のリーダーシップに期待

さて昨日から固唾を飲んで見守っていた日本政府によるILC(国際リニアコライダー)誘致の意思表明がスケジュール通り行われました。今後の日本の科学行政を左右する事案なので発表された内容は早速ネットで配信されています。

次世代加速器「国際リニアコライダー」誘致 文科省が結論先送り(毎日新聞3/7付)
次世代加速器ILC 誘致検討へ米欧と意見交換 文科省が見解発表(産経新聞 3/7付)
三番目の記事に政府見解全文が紹介されています。長くなりますがその全文を以下に引用します。
 本日のリニアコライダー国際推進委員会開催にあたり、本レターを送付できることは大変光栄です。

 国際リニアコライダー(ILC)計画は、国際的な研究者組織において検討が進められてきた素粒子物理学分野における学術の大型プロジェクトであると承知しています。

 これまで我が国においては、ILC計画について、我が国の科学コミュニティの代表機関である日本学術会議における「国際リニアコライダー計画に関する所見(2013年9月)」を契機として、文部科学省において「国際リニアコライダー(ILC)に関する有識者会議」を設置し、科学的意義、コスト及び技術的成立性、人材の確保・育成方策、体制及びマネジメントの在り方等の観点から、検証を進めてきました。

 2017年11月には、ILCに関する国際的な研究者組織において、欧州CERNにおけるLHC実験を踏まえて、ILCの衝突エネルギーを500ギガ電子ボルトから250ギガ電子ボルトとする見直し案(250ギガ電子ボルトILC計画)が公表されました。

 これを受けて、有識者会議においてILC計画について改めて検証を行い、2018年7月に「ILC計画の見直しを受けたこれまでの議論のまとめ」を取りまとめ、計画の全体像を可能な限り明確に示した上で、日本学術会議に対して、ILC計画について改めて審議を依頼しました。

 2018年12月には、日本学術会議より文部科学省への回答として「国際リニアコライダー計画の見直し案に関する所見」が取りまとめられ、「政府における、ILCの日本誘致の意思表明に関する判断は慎重になされるべきであると考える」とされました。

 文部科学省においては、同所見の内容を精査しつつ、ILCに関する意義や効果について、学術的な観点のみならず、関係省庁とも連絡を密にして意見を聴取し、検討を行いました。 
 ここに現時点のILC計画に関する見解を述べます。

 国際リニアコライダー(ILC)に関する有識者会議による「ILC計画の見直しを受けたこれまでの議論のまとめ」を受け、日本学術会議が審議を行い公表した「国際リニアコライダー計画の見直し案に関する所見」において、「現状で提示されている計画内容や準備状況から判断して、250ギガ電子ボルトILC計画を日本に誘致することを日本学術会議として支持するには至らない」「大型計画について学術会議として更に検討するとすれば、マスタープランの枠組みで行うのが適切」とされたことを踏まえ、ILC計画については、現時点で日本誘致の表明には至らないが、国内の科学コミュニティの理解・支持を得られるかどうかも含め、正式な学術プロセス(日本学術会議が策定するマスタープラン等)で議論することが必要であると考えます。 
 併せて、国外においても、欧州素粒子物理戦略等における議論の進捗(しんちょく)を注視することとします。

 また、ILC計画については、日本学術会議の所見において、諸分野の学術コミュニティとの対話の不足、成果が経費に見合うか、技術的課題の克服、実験施設の巨大化を前提とする研究スタイルの持続性といった懸念が指摘されている一方、素粒子物理学におけるヒッグス粒子の精密測定の重要性に関する一定の学術的意義を有するとともに、ILC計画がもたらす技術的研究の推進や立地地域への効果の可能性に鑑み、文部科学省はILC計画に関心を持って国際的な意見交換を継続します。
学術会議の提言を受け政府はやはり誘致には消極的でもしかしたら誘致断念の発表もあり得ると予想していましたが、昨日のエントリーで紹介したように経済界からの全面的な支援が得られたのだから、技術的・財政的な懸念材料は以前より軽減されるはずなので、誘致推進に向けて様々な意見を集約できるのではとも期待していました。結局、経済三団体の共同声明が2/20と遅すぎたきらいもあり、文科省としては意見のとりまとめを行う時間的余裕がなかったということでしょう。内情を知らない部外者から見れば、3ヵ月も待ってもらったのに、行政側のリーダシップが発揮されずガッカリとの印象を受けますが、(誘致断念へ傾いていた)政府としてはギリギリの判断だったのではないでしょうか。とにかく今日でILC誘致へ国としても一歩踏み出したと言えるのではないでしょうか。繰り返しになりますが経済・産業界からの後押し(推進要望の共同声明)が大きかった気がします。

2019年3月6日

ILC誘致検討へ! 産学官協力のもと日本主導での建設・運営に期待

いよいよILC(国際リニアコライダー)誘致の意思表明の期限が明日に迫っているなか、思いがけないニュースが飛び込んできました!


産経新聞の記事はyahooのヘッドラインでも紹介されています。昨年末に内閣府の特別機関である日本学術会議がILC誘致に否定的な意見を公表したので日本政府はILCの誘致には消極的なのかなと思っていましたが、そんなことありませんでした!

最近のILC誘致の話についてはフォローしていなかったのでまさか誘致に向け話が進んでいるとは知りませんでした。先日のエントリーで政府の地震調査研究推進本部(地震本部)が2/26に東北地方の長期地震予測を公表したのは唐突な印象を受けたと述べました。もしかしてILC誘致に否定的な声明を出すためのフラグではないかと邪推してしまいましたが、とんだ勘違いでした。ILC誘致推進へ話が傾いてきたために慎重派(反対派)の人達が動いたと見るべきでした。というのも学術会議の声明以降の流れから何も起こっていなければ慎重派が何か行動を起こす理由はないからです。実際、胆江日日新聞 ILCニュースによるとこの地震本部の公表結果を受けて慎重派の市民団体は2/27付で政府に要請文を送ったそうです。

ILC意思表明「慎重に」(慎重派の市民団体が柴山文科相へ要請文 )

以前のエントリーでも紹介したようにこの胆江日日新聞 ILCニュースのサイトは誘致について賛否両論取り上げていてとてもジャーナリスティックでおすすめです。このサイトで最近の動向を追ってみると、一気に流れが変わったのは2/20に経済三団体(経団連、日本商工会議所、経済同友会)が「国際リニアコライダー誘致に関する意思表明への期待」という共同声明を出してからでした。この共同声明についてはそれぞれの団体ののサイト
で紹介されています。声明文のPDFファイルはこちらこちらにリンクがあります。この共同声明については地元の岩手日報でも詳しく報じられていました。


経団連(中西宏明会長)、日本商工会議所(三村明夫会頭)、経済同友会(小林喜光代表幹事)の方々の英断に拍手を送りたいですね。私の父親世代(団塊世代)のエネルギーのある民間の方々の協力があれば心強いです。地震が頻発する不安定な地盤でも日本の土木・掘削技術の粋を結集すれば克服できる気がしてきました。以前は不安定な地盤に国際的な実験施設を建設することに疑問を抱いていましたが、最近の高速道路や地下鉄工事で発展したシールド工法を駆使すれば地下施設の建設については問題ないと考え直しました。地下の場合は地盤とともに揺れるので地震の影響も少ないですし。地上の施設の耐震性についても高層の建物を建設しない限り問題ないでしょう。実際、東北の大震災の際にも原発施設は地震によって倒壊していません。(原発が被害を受けたのは津波によって非常用電源装置が使えなくなったからでした。もちろん地震によって外部電源を失ったこともありますが、それは施設自体の耐震性とは別問題でしょう。)経済界・産業界からの全面的な協力があれば8千億を超えると言われる建設予算の分担でもいくらか勉強できるのではないでしょうか。費用負担を50%以下にケチって建設のイニシアチブを失うよりは、過半数(75%ぐらい!)負担してでも日本主導で施設の建設・運営を全面的に任せてもらえるよう交渉してもらいたいです。そうすれば国内に最先端の技術が蓄積され技術立国を推進することができます。これは防衛費を上げて(軍事)技術力を高めるよりもよっぽど平和的で国際的そして文字通り科学的な予算の使い方ではないでしょうか。日本の目指すべき方向性はこちらだと、経済界の方々から後押しを受けた気分です。

Googleグループでメッセージが保留となるときの対処法

社内イントラで使っているグーグルグループのアドレスに送ったメッセージが保留となる現象が続いたため調べてみました。以前も同様なことがありましたが、保留メッセージを処理するときに「メールを配送し、同じ送信者からのメールは常に配送する」という $\infty$ マークのボタンを押せばその後は問題なく配送されていました。ところが最近 Google Apps for Business の管理コンソールの設定が変わったようで、ここ1ヵ月ぐらいはこのボタンを押しても効果がありませんでした。社内のメールアドレス(Google Appsで登録したユーザー)からのメッセージは配送されるのですが、一般のGmailアドレスからのメッセージがスパム判定されてしまいます。定期的に保留メッセージの処理をするのが面倒なので下記のサイトを参考にして対応しました。

https://open.shonan.bunkyo.ac.jp/sysroom/?p=6967
https://codenote.net/g-suite/2342.html
http://www.itc.keio.ac.jp/ja/google_groups_user_manual_group_hold.html#2
http://apps.systena.co.jp/faq/groups-1.html

具体的にはグーグルグループのページから「アクセス設定」→「詳細設定」→「設定」→「管理」と遷移して、「スパムメッセージ」の項目をデフォルトの「管理キューに送信し、モデレータに通知する」から「管理キューをスキップしてグループに投稿」に変更します。これでメッセージが保留されることは無いはずです。グーグルグループの管理については2019年5月に簡素化され、一部の設定についてはサポートが終了するらしいので5月以降にまた不具合が生じるかもしれませんが、とりあえずそれまでは現状で様子を見ようと思います。