ロシア語をはじめて気になったことをメモしていきます。まずロシア語の母音について。ロシア語には10個の母音があります。そのうち5つ (а, ы, у, э, о) は硬母音、他の5つ (я, и, ю, е, ё) は軟母音と呼ばれます。
ヰ
硬母音 а ы у э о
軟母音 я и ю е ё (й 行)йа йы йу йэ йо (йо 以外は不使用)
ヱ
硬母音(あ、ゐ、う、え、お)に軟子音 й(短いイ)を付けると軟母音(や、い、ゆ、ゑ、よ)に対応します。上記 (йо 以外は不使用) とありますが、йо も外国語を表記するとき以外に見たことはありません。例えば、йогурт (ヨーグルト), госпадин Йокояма (横山さん) など。
硬母音の「ゐ」は旧字でワ行の wi の音に相当します。カタカナでは「ヰ」になります。今でも、ウヰスキーと表記されます。また森鷗外の小説に「ヰタ・セクスアリス」というのがあります。
一方、軟母音の「い」はヤ行の yi (=i) の音と同じです。「ゑ」は旧字で ye の音に相当します。(wikiによると平安時代まではワ行の we の音だったが、鎌倉時代になるとヤ行の je の音になったそうです。)カタカナでは「ヱ」、今でも、ヱビスビールやゑべっさんと表記されます。
ロシア語のカタカナ表記では ы を「ウィ」、е を「ィエ」とおくことが多いですが、上記の対応からこれらはそれぞれ「ヰ」、「ヱ」と理解するのが適当だと思います。1000年以上前の和語と露語の間に共通する母音があったのではないかと想像するのは興味深いです。
さて、今回ロシア語を学び始めてもう一つ面白いと思ったのはロシア語の数字です。英語、スペイン語と全く違うのでなかなか覚えられませんでした。5, 9, 10, 40, 90などなんでそうなるのって言ってもしょうがないのですが、これが分からないと買い物できません。昔旅行した時はよく電卓で数字を見せてもらった気がします。あと単位が不思議です。1は単数主格で普通なんだけど、2~4が単数生格、5以上が複数生格になるって単位が変わるのは困るんだけどな~。とにかくロシア語の数字は単語が長かったりアクセントの移動があったりロシア語の特徴がよく出ている気がします。カタカナでルビを振って発音を暗記したいと思います。ちなみに 4 は「チトヰーリ」です。
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