万引きは絶対ダメ！

 今日は子供の小学校の学校公開。未だに分散開催で1時間しか参観できませんでした。体育館でのセイフティ教室というので地元の警察が来て「万引き防止について」の啓発ビデオを3年生全員に見せてくれました。さすが警察が制作しただけあってNHK教育番組などより内容はかなりリアルで、友達に誘われて実際に万引きしたらどうなるかという話を子供目線のドラマ仕立てで作られていました。私も途中から昔のことを思い出しながら見入ってしましました。小学校3年生からこのような啓発ビデオを流すのは大切です。実際に万引きし始める年代は小学校高学年から中学生だと思いますが、取り返しのつかないことが起こる前に早めに犯罪の芽を摘んでおくのは効果的です。

万引きは重大犯罪の入り口とよく言われますが、その通りだと思います。私が中学2年の時も自転車を盗んだりCDを万引きしたと自慢していた友人がいましたが、その数か月後に彼は殺人事件を起こして施設に入ってしまいました。一度、下校時に彼と一緒になって私に彼が20台ぐらい自転車持ってる、全部盗んだとかいうのでマジかよと思い疑っていると、今から行こうかといって当時の都立大のキャンパスの駐輪場に一緒に行きました。そこで、すぐに一台持って来て、お前もやってみという視線を受けて、男としてこれはヤらないとなめられるかなぁと思い戸惑いながらも人生で初めて自転車を物色したことがあります。あの時、「あべちゃんは、そんなことやらなくていいよ！」と背後から彼が声を掛けてくれなかったらおそらく私の人生は全く変わっていたでしょう。彼が中２の一学期に私たちの前からいなくなってから、私は彼とは一度も会っていませんしこれからも会うことはないでしょうが、時々彼のあの言葉を当時の風景、彼の声、私の心理と共にありありと思い出します。今でもそうですが、その度に「勉強しなきゃ」という気持ちがいつも湧いてきます。