2020-06-18

分散登校中の小学1年生と観る「未来少年コナン」

最近NHKで大昔のアニメ「未来少年コナン」が再放送されています。私が4歳のころにやっていて、小さいころ「母をたずねて三千里」とともにとても好きなアニメでした。といっても、所々しか観たことがなく今回の再放送では毎週録画して子供と観ています。中2の長女はさすがに観てくれませんが、小学校に入ったばかりの次女はとても気に入ってくれて毎回楽しく観ています。特にコナンとジムシィが友達になる回がお気に入りのようで一人で繰り返し観ています。来週から子供の通常登校と学童保育が始まるということで家で子供と過ごす時間が少なくなります。ということで、コナンの続きを最後まで一気に見ることにしました。(興味のある方は、例えばこちらから視聴できます。)

全部で26話あり、2日かけて観続けようやく昨日の夕食後に観終わりました。子供は学校に行っている間もコナンことが気になって頭にテーマ曲が流れていたそうです。私も今回初めて通しで観て作品の素晴らしさに感動しました。40年も前のアニメですがいつの時代にも通用するテーマで、アクション冒険ものとしてもクオリティの高い傑作です。その後の代表的なジブリ作品でおなじみの登場人物(とそっくりなキャラクター)も多く出てきて、宮崎駿のエッセンスがふんだんに詰まったシリーズものです。宮崎作品の原型ともいえるアニメーションなのでジブリファンの方でまだ観ていない方は是非ご覧ください。

個人的には、作品の中で科学者たちの描写に興味を持ちました。同じ科学者でありながら、権力とは距離を置き良心に基づいた行動のできるラオ博士。一方、権力の庇護のもと御用学者のような立場の科学者たち。物語のなかで単純化された設定かもしれませんが、そのコントラストに考えさせられました。物語の終盤では両者とも亡くなるのですが、そこに宮崎監督独特の科学文明批判を感じました。以前、2つの原爆資料館訪問の際にも言及した、社会的罪としての「人間性のない科学 (Science without humanity) 」というガンジーの言葉を思い出しました。

調べてみるとNHK再放送を受け通称オタキングの岡田斗司夫さんが毎週解説を配信してくれています。マニアックな内容ですがアニメについて詳しく知りたい方は是非ご覧ください。


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