以前
こちらで紹介した田中一村の
大回顧展が東京都美術館で開催中。先日訪問しました。上野駅の公園口前の横断歩道がなくなったので公園施設へのアクセスが断然良くなりました。
東京で個展を開いて絵の決着をつけたいという一村の悲願成就。決着をつけるまでもないことは本人も分かっていたでしょうけど。でも、こうして多くの人々に素晴らしい作品が披露されることはありがたい。実物を観てただただ感動しました。途中で休憩を挟みながらマイペースで観覧。絵画作品だけでなく手紙や写真など貴重な資料、新出の作品も展示されていました。奄美大島まで行かないと再び観ることは叶わないだろうからと思い切ってカタログ購入。
解説文も丁寧で理解が深まりました。久しぶりに手元にある伝記と作品集を読み直しました。
絵に対して妥協がなく敢えて孤立したところもあったでしょうが、決して孤独であったわけではなく周りの理解者とのつながりを大切にされていました。今回読み直してみて、その中でも特にお姉さまの存在が大きかったのだなあと気付かされました。若くしてお琴の名取にもなったというお姉さまは一村と同じく聡明で魅力的な方だったそうです。奄美での成果を見届けることなく亡くなってしまわれましたが、今回の大回顧展に一番喜んでいるのはやはりお姉さまでしょうね。
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