2024-10-12

ノーベル平和賞に日本被団協

これはビッグニュース。ノーベル平和賞はこれまでも核廃絶の運動に対して贈られてきました。2009年のオバマ大統領(当時)、2017年のICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)。オバマ大統領の時は核廃絶を口約束しただけの印象でしたが、2017年ではヒバクシャという言葉が国際的に浸透する良い契機になりました。今回、長年に渡り反核平和活動を展開してきた日本の団体(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞したのは当然の流れとは言え、驚きました。これまで日本からの核廃絶イニシアチブは国際的に影響力がなかった印象なので今後はこれを契機にもっと自信と勇気をもって反核平和のメッセージを発信し続けることが日本外交に期待されているということでしょうか。現実的には難しそうですが。


 久しぶりに広島と長崎の原爆資料館を訪問した時の記録を見返しました。犠牲なられた方々の無念に応えるには世界中から核兵器を無くすしかありません。簡単なことなんだけどなぁとは生前の湯川秀樹先生の言葉です。

 この受賞をきっかけに反核平和運動の機運が高まるでしょうが、刀狩り(核狩り)をするには太閤並みの権力者(世界の支配者)でないと務まりません。今の日本の国力ではどうにもなりませんし、今のアメリカにその役は望めません。まして中露がやる訳ありません。現実問題いつ核兵器が使用されても不思議ではありません。一市民としてはそのような核戦争に巻き込まれないように最大限の努力をするのが精一杯ではないでしょうか。もちろん市民として核廃絶を訴えることもその努力の1つの形であり尊いものです。

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