2020-04-13

今でも記憶に残るおすすめ映画 70選

外出自粛なので自宅で映画鑑賞でもどうですか?今回のエントリーでは個人的におすすめの映画70本を紹介します。映画と聞いてまず思い出すのは小学校1年生の時に神戸三宮の映画館で父と2人で「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」(1981年)を観に行ったことです。その日の帰りから高熱が出て、熱がなかなか引かず結局、川崎病と診断され小学校1年生の3学期から2年生の1学期まで神戸海星病院で入院生活を送りました。入院中はドラえもんの漫画ばかり読んでいた記憶があります。小学校高学年になると家庭にVHSビデオ・レコーダーが普及し我が家でもレンタルビデオで映画を楽しみました。スーパーマン、マイ・フェア・レディ、サウンド・オブ・ミュージックを観た記憶があります。とくに「マイ・フェア・レディ」(1964年)、「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)は母が好きだっのでテープにとって何度も観(させられ)ました。小学6年生の時、5、6人ぐらいの友達と一緒に1人100円出して誰かの家で映画みようということになり、私も100円出したのだけど何かの都合で私は観れませんでした。その時、借りた映画が「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年)と「天空の城ラピュタ」(1986年)でした。この組み合わせはあの時代の小6男子にしかできないチョイスだったなあと今では感慨深いです。

中学になってからは勉強と部活で忙しく、映画は不良とお子ちゃまが観るものだと理解していました。ただ、正月映画の「男はつらいよ」は大好きで、中学2年の冬休みには好き過ぎて1人で渋谷の映画館で「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」(1988年)を観に行きましたが、あまり面白く感じませんでした。高校になってすぐにクラスメイトの女の子が「いまを生きる(Dead Poets Society)」(1989年)がすごい良かったから是非観るといいよとすすめてくれたので、週末に1人で初めて新宿に行って途中迷いながらもなんとか時間ぎりぎりに映画館を見つけて「いまを生きる」を観たのはいまでも良く覚えています。学校制度とか教育ということに疑問を持っていたので映画の内容がとても共感でき、こんないい映画があるのか~と感激しました。あの感動は15歳の時にしか味わえない強烈なものだった気がします。アメリカの大学院時代にアイビーリーグの秀才たちと接する機会がありましたが、あの映画で描かれていたようなボーディングスクール育ちの学生気質を垣間見た気がしました。日本でも昔の旧制高校はあのような感じだったのでしょうか。

高校時代も勉強と部活、学校行事に忙しく、映画どころではありませんでしたが、浪人中は打って変わって時間を持て余したので毎日のように映画を観ていました。当時は夜にBS映画劇場(NHK)というのが国内外の名作を連日放送していたのでそれを熱心に観ていました。大学入学後も当時教養学部長で後の学長の蓮見重彦先生の映画論というのを聴講したりして、映画の興味を持続させていましたが、文系の人達の高尚な議論には付いて行けませんでした。個人的には映画への学術的なアプローチには違和感があり、もっと娯楽として単純に楽しめばいいと思います。その点で淀川長治さんと町山智浩さんは最高の映画評論家だと思います。

学部生のころは第二外国語でスペイン語を勉強していた影響でスペイン、イタリアの映画をよく観ていました。大学院でアメリカに行ってからは、ヨーロッパの映画を観る機会は減りアメリカ映画ばかりでした。アリゾナでは家にテレビがなく大学の劇場だと料金が2ドルだったので週2回ぐらい観ていました。ニューヨークに移ってからも格安の劇場(4ドルとか?)に週末通っていましたが、安すぎたためかさすがに途中でつぶれてしまいました。家にテレビを置いてからはテレビでもたまに観ましたがコマーシャルが多すぎてダメでした。2003年ごろから時間に余裕があるとリンカーン・センターにある映画館によく通いました。ちょうど2003年に小津安二郎の生誕100年記念の映画祭があり小津映画を堪能したのはいい思い出です。その時、同じ松竹映画の「砂の器」(1974年)が上映されたのですが、その上映前になんとあの山田洋次監督が橋本忍さんとの脚本制作の裏話などをしてくれて感激しました。小津安二郎の作品はBS映画劇場や蓮見重彦御大の講義などでもちろん知っていましたが、あの時の映画祭で系統立てて劇場で鑑賞できたのはとても贅沢な体験でした。「早春」(1956年)を観終わったあとトイレで中年のアメリカ人にあの映画には人生の全てが詰まってるねえと話しかけられた時は何故か嬉しく感じたもののまだ20代の私はどう返事していいかわからずアルカイク・スマイルでごまかしました。また、「秋刀魚の味」(1962年)の軍艦マーチのくだりをNYで観れたのは不思議な感じでしたが、あのシーンは今でも忘れられません。


日常の会話のなかでユーモアを交えて太平洋戦争について総括をするという離れ業が、淡々とした小津調とともに進行していきます。戦前戦後に活躍した文化人の中でここまでハッキリと戦争について個人的な感想を表現した人がいたでしょうか?表現者としての自負と責任が無いとできないことですが、そのような力みを軽々と超越して、その表現は上品で優しくて悲しくて笑えるのです。まだ観ていない人は一度ご覧ください。

さて、話がまとまらないので、ここで個人的に印象深かった名作映画70本を紹介します。以下の通りです。

1父ありき邦画小津 安二郎1942
2東京物語邦画小津 安二郎1953
3早春邦画小津 安二郎1956
4浮草邦画小津 安二郎1959
5秋刀魚の味邦画小津 安二郎1962
6羅生門邦画黒澤 明1950
7生きる邦画黒澤 明1952
8七人の侍邦画黒澤 明1954
9デルス・ウザーラ邦画黒澤 明1975
10二十四の瞳邦画木下 恵介1954
11喜びも悲しみも幾歳月邦画木下 恵介1957
12楢山節考邦画木下 恵介1958
13ゼロの焦点邦画野村 芳太郎1961
14砂の器邦画野村 芳太郎1974
15飢餓海峡邦画内田 吐夢1965
16男はつらいよ シリーズ邦画山田 洋次1969
17家族邦画山田 洋次1970
18遙かなる山の呼び声邦画山田 洋次1980
19戦場のメリークリスマス邦画大島 渚1983
20風の谷のナウシカ邦画宮崎 駿1984
21天空の城ラピュタ邦画宮崎 駿1986
22もののけ姫邦画宮崎 駿1997
23火垂るの墓邦画高畑 勲1988
24かぐや姫の物語邦画高畑 勲2013
25あの夏、いちばん静かな海。邦画北野 武1991
26キッズ・リターン邦画北野 武1996
27モダン・タイムス洋画(アメリカ)チャールズ・チャップリン1936
28廿日鼠と人間 (Of Mice and Men)洋画(アメリカ)ルイス・マイルストン1939
29独裁者洋画(アメリカ)チャールズ・チャップリン1940
30市民ケーン洋画(アメリカ)オーソン・ウェルズ1941
31ニュルンベルク裁判洋画(アメリカ)スタンリー・クレイマー1961
32アラバマ物語 (To Kill a Mockingbird)洋画(アメリカ)ロバート・マリガン1962
33アラビアのロレンス洋画(アメリカ)デヴィッド・リーン1962
34マイ・フェア・レディ洋画(アメリカ)ジョージ・キューカー1964
35ドクトル・ジバゴ洋画(アメリカ)デヴィッド・リーン1965
36サウンド・オブ・ミュージック洋画(アメリカ)ロバート・ワイズ1965
37Rocky シリーズ洋画(アメリカ)ジョン・G・アヴィルドセン
シルヴェスター・スタローン
1976
38The Deer Hunter(ディア・ハンター)洋画(アメリカ)マイケル・チミノ1978
39炎のランナー洋画(アメリカ)ヒュー・ハドソン1981
40Indiana Jones シリーズ洋画(アメリカ)スティーヴン・スピルバーグ1981
41E.T.洋画(アメリカ)スティーヴン・スピルバーグ1982
42Flashdance洋画(アメリカ)エイドリアン・ライン1983
43Once Upon a Time in America洋画(アメリカ)セルジオ・レオーネ1984
44Back to the Future シリーズ洋画(アメリカ)ロバート・ゼメキス1985
45いまを生きる (Dead Poets Society)洋画(アメリカ)ピーター・ウィアー1989
46ダンス・ウィズ・ウルブズ
(Dances with Wolves)
洋画(アメリカ)ケビン・コスナー1990
47フライド・グリーン・トマト
(Fried Green Tomatoes)
洋画(アメリカ)ジョン・アヴネット1991
48許されざる者 (Unforgiven)洋画(アメリカ)クリント・イーストウッド1992
49シンドラーのリスト洋画(アメリカ)スティーヴン・スピルバーグ1993
50ショーシャンクの空に
(The Shawshank Redemption)
洋画(アメリカ)フランク・ダラボン1994
51Forrest Gump(フォレスト・ガンプ)洋画(アメリカ)ロバート・ゼメキス1994
52Mission: Impossible シリーズ洋画(アメリカ)ブライアン・デ・パルマ
ジョン・ウー
J・J・エイブラムス
ブラッド・バード
クリストファー・マッカリー
1996
53American Beauty洋画(アメリカ)サム・メンデス1999
54Crouching Tiger, Hidden Dragon洋画(アメリカ)アン・リー2000
55Napoleon Dynamite
(ナポレオン・ダイナマイト)
洋画(アメリカ)ジャレッド・ヘス2004
56La La Land (ラ・ラ・ランド)洋画(アメリカ)デイミアン・チャゼル2016
57道 (La Strada)洋画(イタリア)フェデリコ・フェリーニ1954
58ひまわり洋画(イタリア)ヴィットリオ・デ・シーカ1970
59パードレ・パドローネ洋画(イタリア)タヴィアーニ兄弟1977
60ニューシネマパラダイス洋画(イタリア)ジュゼッペ・トルナトーレ1988
61イル・ポスティーノ洋画(イタリア)マイケル・ラドフォード1994
62El Sur(エル・スール)洋画(スペイン)ビクトル・エリセ1982
63マルメロの陽光洋画(スペイン)ビクトル・エリセ1992
64Abre los ojos(オープン・ユア・アイズ)洋画(スペイン)アレハンドロ・アメナバル1997
65Mar adentro(海を飛ぶ夢)洋画(スペイン)アレハンドロ・アメナバル2004
66Todo sobre mi madre
(All About My Mother)
洋画(スペイン)ペドロ・アルモドバル1999
67Volver(帰郷)洋画(スペイン)ペドロ・アルモドバル2006
68El Cielo Gira (The Sky Turns)洋画(スペイン)メルセデス・アルバレス2005
69活きる(活着)中国映画張 芸謀(チャン・イーモウ)1994
70ただ今、仮免練習中中国映画黄 建新(ホァン・チェンシン)1996

左から右に通し番号、タイトル、制作国分類、監督名、制作年の順に並べています。どれも一度は観て今でも記憶に残っているものです。シリーズ物は一作目の制作年を表示しています。

68番の El Cielo Gira (2005年)はリンカーン・センターのフィルムフェスティバルで観て感動したドキュメンタリー映画です。スペイン語で英語の字幕だったので所々理解できませんでしたが、スペインの田舎町の風景とそこに暮らす人々が淡々と描かれていました。最後に老人2人が永遠と会話を続けながら坂道を登ってゆくシーンで終わりますが、ドン・キホーテとサンチョ・パンサのとりとめもない会話を聞いているようで印象的した。それ以外にも映像の一つ一つが詩のようで素晴らしかったです。以前はネットで全編観れたのでスペイン語の勉強がてら観なおしていましたが、今では観られなくなったようです。70番の「ただ今、仮免練習中」(1996年)は東京国際映画祭で偶然見た中国のコメディ映画で西安の運転免許所を舞台に率直で貪欲な中国人の日常を描いた最高に面白い話でした。その後、気になって何度も探していますが残念ながら見つかりませんでした。何か公開情報がありましたら教えてください。

リスト作成に当たり制作国別に分類しましたが、時系列に並べ替えたものは以下の通り。

27モダン・タイムス洋画(アメリカ)チャールズ・チャップリン1936
28廿日鼠と人間 (Of Mice and Men)洋画(アメリカ)ルイス・マイルストン1939
29独裁者洋画(アメリカ)チャールズ・チャップリン1940
30市民ケーン洋画(アメリカ)オーソン・ウェルズ1941
1父ありき邦画小津 安二郎1942
6羅生門邦画黒澤 明1950
7生きる邦画黒澤 明1952
2東京物語邦画小津 安二郎1953
8七人の侍邦画黒澤 明1954
10二十四の瞳邦画木下 恵介1954
57道 (La Strada)洋画(イタリア)フェデリコ・フェリーニ1954
3早春邦画小津 安二郎1956
11喜びも悲しみも幾歳月邦画木下 恵介1957
12楢山節考邦画木下 恵介1958
4浮草邦画小津 安二郎1959
13ゼロの焦点邦画野村 芳太郎1961
31ニュルンベルク裁判洋画(アメリカ)スタンリー・クレイマー1961
5秋刀魚の味邦画小津 安二郎1962
32アラバマ物語 (To Kill a Mockingbird)洋画(アメリカ)ロバート・マリガン1962
33アラビアのロレンス洋画(アメリカ)デヴィッド・リーン1962
34マイ・フェア・レディ洋画(アメリカ)ジョージ・キューカー1964
15飢餓海峡邦画内田 吐夢1965
35ドクトル・ジバゴ洋画(アメリカ)デヴィッド・リーン1965
36サウンド・オブ・ミュージック洋画(アメリカ)ロバート・ワイズ1965
16男はつらいよ シリーズ邦画山田 洋次1969
17家族邦画山田 洋次1970
58ひまわり洋画(イタリア)ヴィットリオ・デ・シーカ1970
14砂の器邦画野村 芳太郎1974
9デルス・ウザーラ邦画黒澤 明1975
37Rocky シリーズ洋画(アメリカ)ジョン・G・アヴィルドセン
シルヴェスター・スタローン
1976
59パードレ・パドローネ洋画(イタリア)タヴィアーニ兄弟1977
38The Deer Hunter(ディア・ハンター)洋画(アメリカ)マイケル・チミノ1978
18遙かなる山の呼び声邦画山田 洋次1980
39炎のランナー洋画(アメリカ)ヒュー・ハドソン1981
40Indiana Jones シリーズ洋画(アメリカ)スティーヴン・スピルバーグ1981
41E.T.洋画(アメリカ)スティーヴン・スピルバーグ1982
62El Sur(エル・スール)洋画(スペイン)ビクトル・エリセ1982
19戦場のメリークリスマス邦画大島 渚1983
42Flashdance洋画(アメリカ)エイドリアン・ライン1983
20風の谷のナウシカ邦画宮崎 駿1984
43Once Upon a Time in America洋画(アメリカ)セルジオ・レオーネ1984
44Back to the Future シリーズ洋画(アメリカ)ロバート・ゼメキス1985
21天空の城ラピュタ邦画宮崎 駿1986
23火垂るの墓邦画高畑 勲1988
60ニューシネマパラダイス洋画(イタリア)ジュゼッペ・トルナトーレ1988
45いまを生きる (Dead Poets Society)洋画(アメリカ)ピーター・ウィアー1989
46ダンス・ウィズ・ウルブズ
(Dances with Wolves)
洋画(アメリカ)ケビン・コスナー1990
25あの夏、いちばん静かな海。邦画北野 武1991
47フライド・グリーン・トマト
(Fried Green Tomatoes)
洋画(アメリカ)ジョン・アヴネット1991
48許されざる者 (Unforgiven)洋画(アメリカ)クリント・イーストウッド1992
63マルメロの陽光洋画(スペイン)ビクトル・エリセ1992
49シンドラーのリスト洋画(アメリカ)スティーヴン・スピルバーグ1993
50ショーシャンクの空に
(The Shawshank Redemption)
洋画(アメリカ)フランク・ダラボン1994
51Forrest Gump(フォレスト・ガンプ)洋画(アメリカ)ロバート・ゼメキス1994
61イル・ポスティーノ洋画(イタリア)マイケル・ラドフォード1994
69活きる(活着)中国映画張 芸謀(チャン・イーモウ)1994
26キッズ・リターン邦画北野 武1996
52Mission: Impossible シリーズ洋画(アメリカ)ブライアン・デ・パルマ
ジョン・ウー
J・J・エイブラムス
ブラッド・バード
クリストファー・マッカリー
1996
70ただ今、仮免練習中中国映画黄 建新(ホァン・チェンシン)1996
22もののけ姫邦画宮崎 駿1997
64Abre los ojos(オープン・ユア・アイズ)洋画(スペイン)アレハンドロ・アメナバル1997
53American Beauty洋画(アメリカ)サム・メンデス1999
66Todo sobre mi madre
(All About My Mother)
洋画(スペイン)ペドロ・アルモドバル1999
54Crouching Tiger, Hidden Dragon洋画(アメリカ)アン・リー2000
55Napoleon Dynamite
(ナポレオン・ダイナマイト)
洋画(アメリカ)ジャレッド・ヘス2004
65Mar adentro(海を飛ぶ夢)洋画(スペイン)アレハンドロ・アメナバル2004
68El Cielo Gira (The Sky Turns)洋画(スペイン)メルセデス・アルバレス2005
67Volver(帰郷)洋画(スペイン)ペドロ・アルモドバル2006
24かぐや姫の物語邦画高畑 勲2013
56La La Land (ラ・ラ・ランド)洋画(アメリカ)デイミアン・チャゼル2016

2006年以降は子育てで忙しくて全く観ていません。自分で映画館に行ったのは「風立ちぬ」(2013年)と最近の「Fukushima 50」(2020年)だけでした。それ以外は子供優先で、劇場鑑賞したのはプリキュアとかドラえもん、ディズニー映画だけですね。なんだか悲しいですがそんなものでしょう。

今回のリスト作りで再確認しましたが、木下恵介監督の映画(10,11,12番)はどれも素晴らしかったです。特に楢山節考」(1958年)は田中絹代の演技が圧巻でした。内田吐夢監督の「飢餓海峡」(1965年)では三國連太郎の演技が印象深かったです。

上に紹介したイタリア映画(57~61番)はどれも心に染み入る傑作中の傑作です。このような映画を作れる国民がいま新型ウイルスで大変な状況にいます。我々もどうなるか分かりませんが、せめて昔の映画でも観ながらかの国へ想いを馳せ、外出自粛に努めましょう。イタリアはオペラの国だけあって映画音楽がどれも素晴らしいです。伝統的に映像と音楽への感性が高いのでしょう。モーツァルトのクラリネット協奏曲を聞くといつも「パードレ・パドローネ」(1977年)の中で父が歩いているシーンが思い出されます。


記憶に残るシーンと言えばアメリカから日本に帰る飛行機の中で偶然目にした Napoleon Dynamite (2004年) のダンスのシーンとエンディングには感動しました。初めはよく分からないオタクの日常がオムニバス形式で流れているだけでなんじゃこりゃ、英語の発音も分かりづらいし観るの止めようかなあなんて思っていたのですが、だんだん何とも言えない魅力に引き込まれて、ペドロの選挙応援でナポレオンが1人でダンスする場面はそれまでのモヤモヤが一気に晴れて久しぶりにスカッとしました。そして、エンディングの風景と音楽、エンド・クレジットの最初に日系人の名前が目に飛び込んできて、そうだよなあ、と唸りながら自然と涙が溢れてきました。1998年から7年近く留学生・外国人というマイノリティーとしてアメリカで暮らしてきた経験があったからこその感動だったと思います。


最後に70本のなかでどれが一番印象に残っているかと言うと私の中ではやはり45番の「いまを生きる」(1989年) ですね。

私の場合、中学の時の友人の事件で自分の考え方がガラッと変わりました。前にも触れたように中学校の画一的な教育制度に疑問を持っていたので高校1年のときにこの映画に出会えたのは本当に良かったです。いま調べたところ映画評論家の町山智浩さんが詳しく解説してくれていました。素晴らしい解説でとても勉強になりました!こういう貴重な動画を無料で公開しても大丈夫なのでしょうか?皆さんも今のうちにご覧ください。



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